病気やけがに対する治療は医学的に認識されている仕組みを利用して行われます。病気の原因が体内のウイルスや細菌なのであればそれを撃退するための薬を投与したり、人の本来持つ免疫力を高めて治癒を早めるなどが行われるのでしょう。鍼灸治療は東洋医学の中の一つで、もともとは中国で発祥して日本に伝わり今は世界的にも用いられている治療の一つになっています。薬を用いるわけではなく手術なども行いませんがどんな仕組みで治すことができるかです。鍼灸治療では細い鍼を刺したり熱を持った灸を置いてツボを刺激します。このとき出血などはしませんがツボの下にある皮膚や細胞、さらには筋肉に小さな傷がつきます。傷がつくとそれを修復しようとする力がそこに集中し何もしないときに比べると痛みなどが軽減しやすくなります。鍼灸師は鍼の太さや鍼を打つ深さを調節しながらそれぞれの症状に合わせて治療を行っています。簡単そうに見えますが非常に難しい技術で行っていると言えます。